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出産リポート④:産後の痛み色々対策

2013.11.01(Fri)

『出産レポート』 Comment-Trackback-
無事退院して産後のバタバタした日々を送っているこぐまちゃんです。

さて、産後の体の色々について。

まず、今回の出産では鉗子を使ったので、かなりざっくりと会陰切開行かれました。
あれだけ頑張って会陰マッサージしてたのに(涙)
でも実際産む時には、あまりにも辛くて「切って!もう切って出して!!」とか思うものなのでこれもまた不思議。
そして会陰を切る時は、「パチン!」と音が聞こえますが、よく聞く様に本当に痛くない。
陣痛の方が痛すぎて、会陰は多分伸びるだけ伸びきってるので切った所で痛みを感じないのだと思います。

縫合は溶ける糸で行われました。
これが善かれ悪しかれな様で、抜糸する痛みはないものの、糸が溶けるまでは引き攣れた様な痛みが続いてこれが辛い。抜糸する場合この痛みが随分楽になるそうなので、抜糸してもらった方がいい様に思います。

私の場合も、産後は翌日から痛みのオンパレードでした。
腰痛、恥骨痛、子宮の痛みに、会陰縫合の痛み、全身の筋肉痛、それから授乳を開始した事での乳首の痛さがハンパない。それから浮腫み。足だけじゃなくて手までも浮腫みました。節々を曲げるのも痛いぐらい。足なんてクリームパンみたいな事になってたし。

痛みと睡眠不足もマタニティブルーを助長するんだと思います。
ホント、これは誰かの手助けがないとどうにもならないなと思います。
友達でもこちらで出産して、実家や家族の助けもなく一人で産後を乗り切った友人が何人もいますが、改めて尊敬します。

会陰縫合の痛みは、産後10日以上経った今でもまだ続いています。
特に授乳をしたりするのに、長時間座る必要があったりするので辛いです。
日本で良くある円座があるときっといいんだろうなーと思います。
買っておけば良かった。

それから、産後の悪露対策。
産後直後は、日本で調達した夜用のナプキンがとても役に立ちました。
病院で支給されるフランスのナプキンは質が悪くてとても使い物になりませんでした。
それから使い捨てショーツも病院で支給されますが、これも日本で調達した産褥ショーツを使用しました。
回診に来る助産師さんが産褥ショーツと夜用ナプキンを見て、その機能性の良さに感心してたぐらい。
特に産褥ショーツは「これはいいわね!」と言ってました。

そして悪露の量がだいぶ減ってきてからは、布ナプキンがとても良いです。
悪露は何日も続くので、毎日ナプキンを使うと私は痒みが出てきてしまいます。
以前日本で使用していた布ナプキンを妊娠後期のオリモノ対策から使用していますが、この悪露対策にもとても良いです。洗う面倒はあるけれど、とにかく肌に優しいし、傷にも優しいです。

妊娠中から引き続き、メディキュットは役立っています。それからトコちゃんベルトも。
産後の引き締め系ガードルについては、助産師さんから、体の中の機能がきちんとあるべき位置に戻るまでガードルは使わない方がいいと言われたので、1ヶ月検診までは使用を控えようと思います。
この辺は色々な説があるのでよくわからないですが、私は自分の体が本当にアチコチガタガタになってるのをすごく感じるので、とにかく今は休める事と、元に戻るのをじっと待つ事が大事だなと直感的に体で感じるのでそうしようと思ってます。

子宮の痛みにはスパスフォン、会陰縫合の痛みにはダファルガンをもらいました。
ドリプランも授乳しながらでも飲める鎮痛剤です。

授乳での乳首の痛みにはランシノールを塗ってラップを巻いてました。
これは最初の一週間ぐらい切れたりして痛かったですが、そのうち丈夫になって痛くなくなりました。

今日で出産から丁度2週間になるのですが、ようやく色々な痛みが少し改善してきました。
だけどまだまだ100%では無い感じ。
ホントに思った以上に体への負担は大きい様で、ここで無理をすると後が大変、とよく言われるのがわかります。




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出産リポート③:マタニティーブルー

2013.10.29(Tue)

『出産レポート』 Comment-Trackback-
この入院期間中、ワタクシ、かの有名な『マタニティーブルー』とやらにすっかりやられてました。

母親学級とか、育児書とかでも散々書いてあるので知識としては頭にあったけれど、まさかここまでやられるとは。
妊娠中、これと言った問題もメンタル面での浮き沈みも殆どなかったので、自分は無縁だと思っていたのだけれど…。
産後2日、3日と経って来るとホルモンバランスがめちゃくちゃな事になってるせいもあって、いきなりプチ鬱入ったり、普段では有り得ない様なメンタル状態に陥るというヤツ。
まさかのソレにまんまとはまりました。

そもそもの始まりは、出産当日、ムスメをナースリーに預け損ねた事が失敗だった。
産んだのが早朝、つまり前日夜から徹夜で、そして朝産んでその後は妙に興奮状態が続いていて眠るどころじゃない。昼過ぎまでなんだかんだバタバタしていて、そこから母が病院に来たり、午後は友達が来てくれたり。

夕方みんな帰って一人になって、食事も終えて。
疲れてるからその日はムスメを預ける気満々で、ナースリーにお願いしたのだけれど。
預けて30分程した頃だったでしょうか。
ウトウトし始めた頃、ナースがムスメをつれて部屋に戻って来たのです。
『お腹をすかせている様なので授乳してもらえますか?』

そう、私は母乳希望だったので、赤子が腹をすかせれば母乳をあげろとつれてこられるわけです。そりゃそうだ。

それに気づいて、「ああ、じゃあ預けてもどうせお腹がすいてなく度起こされるんだな…。んじゃあ横においておいた方が楽でいいのかな…。」

そう思って、その晩、ムスメを部屋に引き取ったのが失敗だった。

このワタクシの妙に真面目で変に手を抜けない性格がたたって、一晩中、泣く度に起きてパイを与え、ウトウトすれば泣かれまたパイを差し出しと、パイ奴隷と化してしまったのです。
ホント疲れているのでその辺の判断も正常じゃなくて、とにかく預けたら負けみたいな意味の分からない状態になってしまってた初日。

徹夜のお産明けで、2−3時間の睡眠しか取れていない状態。
そしてワタシはよく言う母性の強いタイプではあまり無いのか、産まれてからもイマイチピンと来てない。
産まれてすぐに「我が子よ〜〜〜!」って感動とか、うん、なんかちょっとそういう感じとは違う気持ちだった。
淡々と不思議な気持ちでムスメを眺めていたし、それは夫もそうだったみたいで。
とにかくそんな自分の素っ気ない気持ちがまた後ろめたくて、余計に預けたら鬼の様な気がしちゃって、預けられなくなってしまって。

そんでまた新生児って時間がめちゃくちゃで。
うちのムスメも例外ではなく、昼間ぐっすり眠り込んで、夜9時過ぎると寝ない。

パイをひたすら求めて、パイを与えると寝るんだけど、そっと腕からベッドへ降ろすとギャン泣き。
『背中スイッチ』とやらが発動するらしく、背中でベッドを感じるとギャン泣き。
(これは後日、私の母乳が圧倒的に足りてなかった為という事が発覚)

しかも、ただ抱っこしてるだけではダメで、パイをくわえさせてないと怒る。
慣れない授乳で変な姿勢を何時間も続けて、腕はあっという間に腱鞘炎。重だるく辛い。
それでなくても満身創痍、痛くない所がないってぐらい全身アチコチ痛い。
会陰も鉗子を使ったのでかなりガッツリ行かれていて、とにかく座るのも立つのも痛いし。
そしてパイを与えると子宮収縮を起こして、陣痛さながらのお腹の痛みがぶり返して来る。

もう本当にあちこち痛くて、そして眠っていないから頭もおかしくなってくるし。
おまけに母乳が殆ど出ない。
毎朝の体重測定で体重がドンドン減って行く。

とにかく、一刻も早く退院して、家でゆっくりしたい。
家にさえ帰れれば、母も旦那もいるから、きっと眠れるし母乳も出る様になる気がすると、退院を指折り数える様な状態で。

そんな状態なのでメンタルも本当にボロボロに弱くなっていて、頭の中で「ポン太とぐりこ」って文字を思い浮かべるだけでも涙がボロボロ出て来る始末。
とにかく犬達に会いたくて、私のすぐ横にいるムスメは私のムスメだっていうのになんだか実感が湧かなくて。


最終日の朝の沐浴で、体重が更に前日よりも落ちていて。
またその時の担当のナースがよりによってやな感じの人で。
「体重増えてないから、今日退院は無理ね」とか言われて。
「いやいや、無理、絶対無理、入院が伸びれば伸びる程お乳でなくなるし!」とか言ったけど
「小児科医が最終的に判断するから、小児科医にそう言って。私に言われても」とか言う言い方がますますムカつき。

病室に帰って夫に電話し、事の次第を説明するも、もはや号泣状態で何を言ってるかわからない始末。
(沐浴直後なので朝5時半とか)

その後別の助産師が病室に朝の回診に来た時に、号泣しながら切々と訴えたら、助産師も「こいつはヤバいぞ」と思ったみたいで、なんとか帰れる様に色々手を尽くしてくれた。

条件付き退院ってことで、近日中に訪問助産師の指導を受ける事、体重チェックを行う事、母乳指導を受ける事を条件としてなんとか退院する事ができたのでした。

マタニティーブルー、なめちゃいかんですね。
本当に出産後って、なんかテンションとか思考がおかしくなってるし、躁と鬱の繰り返しみたいな状態で。
やっぱり一大事なんだなと改めて思いました。

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出産リポート②:入院生活

2013.10.26(Sat)

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本ブログの方やe-mail、ツイッターにて沢山メッセージをありがとうございます!!
本当にこんなに沢山のかたからお祝いの言葉を頂いて、嬉しい限りです。
ムスメも喜んでいるはず、きっと!

皆様に一つ一つお礼を申し上げたいのですが、その時間が取れず申し訳ありません。
このブログや本ブログの更新をもってご挨拶に代えさせて頂ければと思います。

ありがとうございました。


---


すったもんだのお産を終えて、無事病室へ。

朝5時の出産を終えて、病室に入ったのは7時半頃。
陽も昇って、産科病棟は朝のワサワサした雰囲気になっていた。
夫と二人、妙な興奮状態の中、麻酔が効かなかった話を延々と二人で愚痴る。
「まあね、無事に産まれたから良かったよね」
とかいいつつも、また同じ話題に戻ってぶーぶー文句をたれる。
割としつこく根に持つカップルだ。

幸いに午後から個室が空くという事で移動できる事に。
個室の場合は一日150€の追加料金が発生するのだけれど、背に腹は代えられない。
なんせ2人部屋は狭い部屋で一体どんな人と相部屋になるかわかったもんじゃないし、なんせここはモナコ。
フランス人やらイタリア人やら、その他諸々いろんな国の人が産みに来る訳で、それでなくても産後ストレスがあるのに、陽気なラテン系とその来客に四六時中ワイワイやられたらたまらんので。

木曜日の夜入院して、金曜日から4泊、火曜日に退院の予定。


IMG_6422.jpg

病室はこんな感じ。
日本のブランド産院とは程遠い質素な病室です。
公立病院だしね、こんなもんだよね。
個室になっただけ有り難いです。
そして窓の外には海やモナコの町並みも見えてなかなか良い環境でした。



IMG_6423.jpg

ここはbebeのトイレタリーをするスペース。
おむつ代えたり、着替えさせたり。

あとトイレとシャワーがついてます。


今回食事の写真は撮らなかったけど、ホントに撮る必要もないぐらいフランスの病院食。
美味しくないです。
幸い母が毎日お弁当をもって来てくれたので、それでなんとか命拾いしました。


---

入院中のスケジュール

朝5時半〜
沐浴開始:ナースリーにて。初日だけお手本を見せてもらって2日目からは助産師さんが側についてくれて自分で沐浴させる。
その後ムスメ、パイ。

7時〜8時
朝食 フランスパン、バター、蜂蜜、温かい飲み物(紅茶、コーヒー、ホットチョコレート)フルーツジュース
フランスの典型的朝ご飯。

8時〜11時
助産師の回診(mamanの状態チェック、お下のチェックと血圧チェック)
ナースの回診(bebeの状態チェック、授乳とおむつの回数チェック)
食事のメニューの説明と注文
各種ママ向け講習(母乳教室等)

11時〜面会開始 (11時〜20時が面会時間) 大体この時間に夫と母が一緒にやって来る。
午後、夫と母がいる間に私は仮眠とシャワー

夕方17時〜18時 夫と母帰宅

19時 夕食

20時
ナース回診(bebeチェック)
助産師回診(mamanチェック)

21時 
就寝前のお茶サービス

---

大体こんな感じです。
本当に食事が祖末過ぎて、母の差し入れがなかったら辛すぎたと思う。
というのも今回の4日の入院生活で軽く産後鬱、マタニティーブルーというヤツに陥ってしまったから。

という事でそのおはなしはまた次回。

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出産リポート①:陣痛〜出産まで

2013.10.24(Thu)

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39w5d 早朝におしるしがあった事はこちらでUPした通り。

そちらの記事ではおしるしがあってから約11時間後の18時までを記録していまして、以下その続き。




陣痛から出産まで




---
10月17日 

19時
夕ご飯ができたので食べる。トンカツ。
トンカツ食って、お産に勝つ!とか言いながら。
いたって呑気。
陣痛の間隔は、5分〜15分の間でランダム。
痛みは「陣痛だったらもっと痛いはず」とか思える程度。
でも、既にどこかで記載したかもしれませんが、私は基本的に痛みには強いタイプなので、そう感じただけかも…。

20時
明け方ぐらいには病院に行く事になるかもしれないから、痛みが弱いうちに寝てみよう、とちょっとベッドに入る。
が、10分弱の間隔でやって来る痛みで眠れず。ウトウト。

22時
いよいよ、やっぱり痛い!と思う。(でも相変わらずまだ、前駆陣痛だと思ってる)
間隔が5分を切って来た。
病院に電話してみると、準備して来て下さいと言われるので病院へ向かう。

22時20分
病院着。
NSTを初装着。
この時点で子宮口は3cm開大していたので、このまま入院となる。
助産師さんから、初産なのによくここまで一度も電話も来院もしないで頑張ったねーと言われる。
得意げになる。


23時
陣痛をすすめるために病室へ移動。
個室を希望していたけれど2人部屋に。
なんだか10月10日前後に今年一番の出産ラッシュがあったとかで病院が満室だとか。
お腹の痛みに耐えつつ、なんとか個室にして欲しい旨をしつこく頼む(無理だと言われて諦めないのがフランス)
『空き次第』と言われる。

23時半
子宮口4cm。
硬膜外麻酔スタートしましょうと言われ分娩室へ移動。
分娩室へは、助産師1名、ナース1名、私、ダンナというメンバー。
ダンナはまだこの時点では、私の子宮口チェックの内診の度、そそくさと外へ出て見ない様にしていた。
そもそも、ダンナは元来立ち会いはしてもしなくてもどっちでもいいという感じでした。
でもまあ、友達とかの話も聞いて「じゃあ、せっかくだから立ち会ってみよっかな?」ぐらい。
だけどうまれてくる所とか、血とかは見たくないし、へその緒とかも全然切らなくて結構ですというスタンス。
私も元々立ち合いはしてもしなくてもどっちでも良かったし、
むしろお産中に旦那にショックで具合悪くなられたり、トラウマになっても困るので、お好きな様にしてね?という感じでした。


この辺から段々時間のチェックが曖昧。
時計が私の寝てる位置から見えなかったという事もあり。

10月18日

1時頃
麻酔医到着。
硬膜外麻酔を行う為、ダンナ外に出される。
無痛分娩の場合、この麻酔導入の時が一番痛いとすら言われている程。
そして絶対に動いてはいけないので、息をのむ瞬間でもあります。
医師からも、「いきみの波が来て動きたくなったら必ず我慢しないでいって下さい。一度ストップしますから」と念を押されマスマス恐ろしくなる。

痛いと言われた麻酔の為の麻酔注射も、その後の麻酔も、確かに不快ではあったけれど痛さで言えば大した事はなく、無事に麻酔導入完了。
手元に小さなスイッチを渡され、追加麻酔は自分で痛みが来る度にボタンを押して導入すると言われる。
「入れすぎちゃうとかそういう心配はないのでしょうか?」と聞くと、身長、体重から適正量の麻酔をあらかじめセットしているので、いくらボタンを押しても一定量以上は一定時間内には入らない様になってると。
だから痛かったらドンドン押して大丈夫と言われる。

麻酔をいれて、30分もすると本当に痛みが消えていく。
とは言っても、まだこの時点での陣痛は、麻酔無しでも我慢できるレベルでした。
子宮口は5㎝開いていました。

夫が分娩室に戻ってきて、助産師から、おそらく夜明け前には産まれると言われ急にビビる。
昼ぐらいかと思ってたのに。

ドクターが到着していきみをスタートするまで、少し休んでて下さいと言われ、夫にも私が病室へ戻る時に使うストレッチャーを貸してもらって、分娩台の横に付けて二人でお喋りをしたり、夫なんぞカフェを飲んだり、それこそビデを撮影をしたりしてマッタリ過ごす。
微笑ましくも、産まれて来る娘向けのメッセージなんかもビデオで録画しちゃう余裕っぷり。


この時は、まさかこの後惨劇が待ち受けてるとは二人とも思っておらずにね!?



2時過ぎ頃
気のせいか、陣痛が来る度に痛みがましている様な気がする。
追加ボタンを押しても全然効かない。というか、追加されてる機械の音が聞こえない。
段々と余裕が無くなって来る私。
痛がる私を見てダンナは焦りだし、スタッフルームに行き、「麻酔が効いてない」と訴える。
その後、追加の麻酔を用意してもらうも、麻酔医が到着するまでにまた何十分とかかる。

痛い、非常に痛い。
これは間違いなく陣痛。ここまで来たらいくら私でもわかるわってぐらい陣痛。
陣痛ってどんな痛みなんだろうって、ずっとここ数日ググりまくっていたけれど、よく言われる様に本当に生理痛のすごい強烈なヤツ。最強の生理痛。
そしてなぜか肛門も一緒に痛い。
これもおそらく赤ちゃんが降りて来てそこら辺の骨をみしみし押してたからなんだろうな。


ようやく麻酔医が来る。(さっきとまた違う人)
というか、麻酔医?だと思うけど、もう定かじゃない。
もう1パック麻酔を追加して去って行く。
『はー、救われた!!』と思ってあわててボタンをマッハの連打するも、全然効いてこない。

『Ça fait maaaal! Ça fait maaaaal!! On dirait que ça ne marche pas putain!!」
(痛いよー!痛いよー!ちくしょう麻酔きいてないみたいだよー!)
とかなり乱暴に言う私に、焦る夫はなんとかしなければと、助産師&ナースに「痛がってます!なんとかしてください!!」といいに行く。
夫、かなりのパニクり具合に、見ていて私が冷静さを取り戻す。
冷静になっても痛みは当然変わらず。
痛みと頭の中で考えてる事が連動しない感じ。

この時点で私は薄々、「もしかしたらもうこのまま麻酔は効かないのかもしれない」と頭で思っている。
ひょっとすると痛みのままお産を迎えるのかも?っていう予感が既にしていました。
でも夫は「無痛分娩にするんだから痛いはずないじゃん!!!!という頭なので、麻酔が効いてないという事実に怒り心頭。

ナースと助産師が来て、麻酔がまんべんなく回る様に私のポジションを横向きにしたり、色々試みてみるも全く変わらず。
痛みは増す一方。
そのうち放置され始める。
(そして夫のパニック度も増す)


3時
『ドクターは4時に入ります。ドクターが到着したらすぐにいきみはじめます』と言われる。
あと1時間もーー?!とギョッとなる。
無理、無理、無理、もう無理、痛い、痛い、痛い、しか言葉が出てこない状態。
泣いたり叫んだりはさすがにもうすぐ40歳なので控えましたが、声が「うぐぐぐぐぐ」とか「ぐぬぬぬうええええ」とか出ちまう。北斗の拳みたいなヤツが。「アタタタタターーーー!」とかも、もちろん。

旦那はとにかく麻酔が効かないで苦しむ妻を前にどうにもできずに、とにかくやたらとぶつけどころなく怒っていて、無痛分娩のつもりだったから、「こんなの予定外!」な状況。
トラブルに弱いタイプという事が判明(←)

無痛分娩の予定で色々準備してきていたもので、お産は苦しむものという想定ではなかったということ。
それと特に普通分娩が一般的じゃないフランス夫にはとてもとても堪え難い状況だったみたい。
日本じゃ妊婦が苦しんで産むのは基本当たり前な感じだけどもね。


4時
もう本当に「今日のところは、一旦お産は止めて明日また。」とか、意味不明な事を思いはじめた頃、ドクター到着。
普段は「ふざけたサンタクロース」とか愛着を込めて思っていたけど、「おせーんだよこのクソサンタ!」ぐらいの気持ちになっている自分。怖い。
そして麻酔が効かない事を訴えるも、もうこのまま行くとか言われる。
先生来たらなんとかしてくれるのかと思ってたのに、まさかの自然分娩宣言。

予感はしてたけど、それでもなんか、先生来たらどうにかしてくれるんじゃないかと思ってたのに!!!
どうにもならないこの現実。
子宮口は全開。
もう麻酔とかなんとかしてる場合じゃないとか。


「POUSSER!! POUSSER!」(いきんでーいきんでー!)とかいきなり始まる。


麻酔が効いてないとはいえ、微妙にあちこち感覚があったりなかったり。
下の方は感覚が麻痺した状態で、とにかく腰から上、つまり陣痛を感じる部分は激痛なんだけど、オマタの辺りと足の辺りがなんだか感覚がない。
だからいきめと言われてもドコに力を入れたらいいのかよくわからない。

陣痛も、もうずっと同じ痛みで波が来てる様に私には感じられてて、どこが波なのかわからない。
Contractionが来たらPousser!とか言われても、や、ずっと痛いんだけど!!みたいな。

あと、「いきみたい感じする?」と聞かれたけれどそれもよくわからず。

とにかく分娩台で、先生と助産師の言われる様に、息を吸って、止めて、おへそを見る様にして、両手はバーを引っ張って、いきむ。
だけどいきみが下手な私、全然お産がすすまない。

その間中、私の枕元で手を握ったり、さすったり、エビアンスプレーをしてタオルで拭いたりしてくれてた旦那。

「Cherie!!! Pousses comme si tu fais un gros caca!!!!」
(シェリー、巨大なう○こをするみたいにふんばるんだ!!)

と、突然大声で真顔で変なアドバイスをする夫。
半年前に出産した義姉がそんな事を言ってたのを突然思い出したらしい。

う、う○こて!あんた、分娩室でう○こて!!
とか思ってたら、先生まで、

「Voilà c'est ça! Comme si tu fais un gros caca ma belle!!」
(そうそう、巨大なう○こをするみたいにふんばって!」
とか一緒に同調しだす。

う○こよ!う○こだ!と、皆に励まされいきむ。

本当に痛くて、何度も本気で中止!もう中止!!やめる!!とか思う。(←無理)

そのうち、あまりに私が苦しんでいるので、旦那も私を励まそうと、もう無我夢中で赤ん坊の進捗状態を見てるし。

つか、見てるし?

「頭!!頭でてきてる!!あとちょっとだよ!!」

とか言っちゃってる。
あれだけ「絶対おまた方面は見たくない」とか断言してたのに。
この、非日常の異様な状況とテンションに、完全におかしくなってしまった模様。

「見てるのか?赤子が出て来てるところを、見ちゃってるのか?」
お産しながらも頭のなかで「えーーーー!!」とか言ってる自分。
だけどもう痛いので一杯一杯で、頭が見えたという言葉はすごいやる気UPさせてくれて、だから頑張る。

渾身の力を込めて、全身で何かをひねりだす。
そう、ホントに何か自分の内側からひねり出す感じ。
腰はガクガクするし、割れそうに痛い。

その時先生がチョキン!とワタクシのペリネをカッチングしたのを確認。

あ、切られた!全然あっさり切られた!と頭の片隅で冷静に思ってる自分。
でももうむしろ出てこないなら切って!ドンドン切って!という心境になってる。

そして、先生が大きなトングみたいなものを手にしているのを確認。
ぬお!鉗子か?!鉗子つかうんかー?!

特に何も断りも無く、おもむろに鉗子をぐーりぐり投入される。
もう何がどうなってるのかもよくわからないけど、なんかもう下半身がもげそう!!とか思っていた時に、

「ほぎゃーー!ほぎゃーーー!」と泣き声を股の間に確認。

うわー、出た、なんか出た!!産まれた!!

泣き声を聞いた途端、もうこれで痛いの終わった事が嬉しすぎて、ウワー!と歓声を上げる。
よく、産まれた瞬間に痛さを忘れるとか言うけれど、正直全然忘れません。
痛いっす。痛いし、もう二度と嫌だし、産まれて感動!よりも痛いの終わって感動!!の方が大きい。
(※感想はもちろん個人差があります)

お腹の上に、へその緒で繋がったままポイと乗せられる。
旦那のおかしなテンションもMAXに達している。
ついでに振り切れすぎて、ナースに言われるがままに、はさみでへその緒カットまでしてるのを横目で確認。





10月18日、5時10分。
女の子、誕生。





感慨に耽る間も無く、後産の処理が続く。
助産師さんがお腹をモニモニしたり。
これがまたすごく痛い。
陣痛がまだ続いている様な痛み。

それからドクターが会陰縫合。
一方こちらは全然痛くない。
よく、経産婦からお産の経験の話を聞くと、おまた切るとか、その後麻酔もしないで縫うとか、産む事よりそっちの方がよっぽど怖かったのだけど、これはホント全然痛く無い。

会陰縫合している間に、助産師さんに、胎盤を見る事ができるか聞く。
じゃあ見れる様に綺麗にしてもってきますねーと、トレイに入れて胎盤をもって来てくれる。

「ここが、胎盤、ここが赤ちゃんが入っていた袋。」と、部位を一つ一つ説明してもらう。
ここでもまた、テンションがおかしくなっていた夫、一緒にじっくり胎盤を見てしまってるし。
(後に、肉屋の内蔵コーナーみたいだった…とか暗い顔して語る。後悔するなら見るなと。)

この辺、記憶が実に曖昧。
赤ちゃんがいつまで私の手元にいて、いつ助産師さんに手渡されて、いつ着替えをしたのかとか、サッパリ不明。
夫が体重を量ったりなんだかんだしてるのについて行ってたのはチラッと見えたけど…。

私は会陰縫合をする先生に、ひたすら
「ていうか、なんで?なんでですかね?なんで麻酔切れたんすかね?なんでですかね?」
と大股を開いたまま愚痴る。

先生も「麻酔は麻酔医がしてるからわからないけれど。硬膜外麻酔での出産はたまにこういう事もあるよ」とかそんな返事。(それすらも、なんか記憶が曖昧)


無痛分娩で産んだ友達の体験談もビデオも、全く自分とは縁のない物となりました。
ああ私もあんな風に、痛み知らずで穏やかに出産するもんだとばかり思ってた。
普通分娩で産む心構えでいたらもうちょっとなんか動揺せずにすんだのかもしれないけども、全く心の準備も予習もできていなすぎた。
本当、途中で全部止めて棄権したかった勢い。
もちろん無理だから産んだけども。

ドクターからは、
『日本じゃみんな麻酔無しで産むって聞いてたから、日本人だから行けるかと思ったのに、あははー』
『フランスで暮らして長いから、フランス女みたいになっちゃったんじゃないの?』とか言われるし。
や、でも、重ねて申し上げますが、私ホントに痛みには割と強い方なんですよ。
心の準備の問題だよね、これって…。
というか、『お産』ってホントにレベルが高すぎるよ。
そりゃそうだよね、人口1人、増やす作業なんだもの。
大変だ。ホント大変だ。


そんなこんな、2時間程分娩室で過ごして病室へ移動となりました。


随分長くなってしまったけれど、忘れないうちに記録しておきたいと思います。
とにかく産んだ後の記憶が、今思い出そうとしても「あれ?」って部分が多い。

やっぱり人を一人この世に押し出すって事は、すごい事だし、そうそう簡単にできるわけじゃないし、今回のお産は予定とちょっと違った部分もあって夫と共々慌てふためいたけれども、それでもここまでたどり着けた奇跡に感謝。

bebe待ちから始まって、今日まで、ああ本当にすごい経験をしたんだなあ。


ありがとう。ありがとう。旦那よ、家族よ、そして友達も、支えてくれたみんなみんなありがとう。
そして産まれてきてくれて、ありがとう、ムスメよ。


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39w6d:うまれる。

2013.10.23(Wed)

『出産レポート』 Comment-Trackback-
39週6日。
2013年10月18日(金) 午前5時10分。

モナコグレース王妃病院にて産まれました。

体重2954gの女の子です。

フランス式予定日より1週間と1日早く、日本式予定日の前日の出産となりました。

そして昨日(10月22日)無事退院して参りました。


詳細はレポートにて…。

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こぐまちゃん

Author:こぐまちゃん
モナコで妊娠〜出産
2013年10月18日、女の子が産まれました。
満一才までの妊婦時期〜育児の記録です。

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