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出産リポート①:陣痛〜出産まで

2013.10.24(Thu)

『出産レポート』 Comment-Trackback-
39w5d 早朝におしるしがあった事はこちらでUPした通り。

そちらの記事ではおしるしがあってから約11時間後の18時までを記録していまして、以下その続き。




陣痛から出産まで




---
10月17日 

19時
夕ご飯ができたので食べる。トンカツ。
トンカツ食って、お産に勝つ!とか言いながら。
いたって呑気。
陣痛の間隔は、5分〜15分の間でランダム。
痛みは「陣痛だったらもっと痛いはず」とか思える程度。
でも、既にどこかで記載したかもしれませんが、私は基本的に痛みには強いタイプなので、そう感じただけかも…。

20時
明け方ぐらいには病院に行く事になるかもしれないから、痛みが弱いうちに寝てみよう、とちょっとベッドに入る。
が、10分弱の間隔でやって来る痛みで眠れず。ウトウト。

22時
いよいよ、やっぱり痛い!と思う。(でも相変わらずまだ、前駆陣痛だと思ってる)
間隔が5分を切って来た。
病院に電話してみると、準備して来て下さいと言われるので病院へ向かう。

22時20分
病院着。
NSTを初装着。
この時点で子宮口は3cm開大していたので、このまま入院となる。
助産師さんから、初産なのによくここまで一度も電話も来院もしないで頑張ったねーと言われる。
得意げになる。


23時
陣痛をすすめるために病室へ移動。
個室を希望していたけれど2人部屋に。
なんだか10月10日前後に今年一番の出産ラッシュがあったとかで病院が満室だとか。
お腹の痛みに耐えつつ、なんとか個室にして欲しい旨をしつこく頼む(無理だと言われて諦めないのがフランス)
『空き次第』と言われる。

23時半
子宮口4cm。
硬膜外麻酔スタートしましょうと言われ分娩室へ移動。
分娩室へは、助産師1名、ナース1名、私、ダンナというメンバー。
ダンナはまだこの時点では、私の子宮口チェックの内診の度、そそくさと外へ出て見ない様にしていた。
そもそも、ダンナは元来立ち会いはしてもしなくてもどっちでもいいという感じでした。
でもまあ、友達とかの話も聞いて「じゃあ、せっかくだから立ち会ってみよっかな?」ぐらい。
だけどうまれてくる所とか、血とかは見たくないし、へその緒とかも全然切らなくて結構ですというスタンス。
私も元々立ち合いはしてもしなくてもどっちでも良かったし、
むしろお産中に旦那にショックで具合悪くなられたり、トラウマになっても困るので、お好きな様にしてね?という感じでした。


この辺から段々時間のチェックが曖昧。
時計が私の寝てる位置から見えなかったという事もあり。

10月18日

1時頃
麻酔医到着。
硬膜外麻酔を行う為、ダンナ外に出される。
無痛分娩の場合、この麻酔導入の時が一番痛いとすら言われている程。
そして絶対に動いてはいけないので、息をのむ瞬間でもあります。
医師からも、「いきみの波が来て動きたくなったら必ず我慢しないでいって下さい。一度ストップしますから」と念を押されマスマス恐ろしくなる。

痛いと言われた麻酔の為の麻酔注射も、その後の麻酔も、確かに不快ではあったけれど痛さで言えば大した事はなく、無事に麻酔導入完了。
手元に小さなスイッチを渡され、追加麻酔は自分で痛みが来る度にボタンを押して導入すると言われる。
「入れすぎちゃうとかそういう心配はないのでしょうか?」と聞くと、身長、体重から適正量の麻酔をあらかじめセットしているので、いくらボタンを押しても一定量以上は一定時間内には入らない様になってると。
だから痛かったらドンドン押して大丈夫と言われる。

麻酔をいれて、30分もすると本当に痛みが消えていく。
とは言っても、まだこの時点での陣痛は、麻酔無しでも我慢できるレベルでした。
子宮口は5㎝開いていました。

夫が分娩室に戻ってきて、助産師から、おそらく夜明け前には産まれると言われ急にビビる。
昼ぐらいかと思ってたのに。

ドクターが到着していきみをスタートするまで、少し休んでて下さいと言われ、夫にも私が病室へ戻る時に使うストレッチャーを貸してもらって、分娩台の横に付けて二人でお喋りをしたり、夫なんぞカフェを飲んだり、それこそビデを撮影をしたりしてマッタリ過ごす。
微笑ましくも、産まれて来る娘向けのメッセージなんかもビデオで録画しちゃう余裕っぷり。


この時は、まさかこの後惨劇が待ち受けてるとは二人とも思っておらずにね!?



2時過ぎ頃
気のせいか、陣痛が来る度に痛みがましている様な気がする。
追加ボタンを押しても全然効かない。というか、追加されてる機械の音が聞こえない。
段々と余裕が無くなって来る私。
痛がる私を見てダンナは焦りだし、スタッフルームに行き、「麻酔が効いてない」と訴える。
その後、追加の麻酔を用意してもらうも、麻酔医が到着するまでにまた何十分とかかる。

痛い、非常に痛い。
これは間違いなく陣痛。ここまで来たらいくら私でもわかるわってぐらい陣痛。
陣痛ってどんな痛みなんだろうって、ずっとここ数日ググりまくっていたけれど、よく言われる様に本当に生理痛のすごい強烈なヤツ。最強の生理痛。
そしてなぜか肛門も一緒に痛い。
これもおそらく赤ちゃんが降りて来てそこら辺の骨をみしみし押してたからなんだろうな。


ようやく麻酔医が来る。(さっきとまた違う人)
というか、麻酔医?だと思うけど、もう定かじゃない。
もう1パック麻酔を追加して去って行く。
『はー、救われた!!』と思ってあわててボタンをマッハの連打するも、全然効いてこない。

『Ça fait maaaal! Ça fait maaaaal!! On dirait que ça ne marche pas putain!!」
(痛いよー!痛いよー!ちくしょう麻酔きいてないみたいだよー!)
とかなり乱暴に言う私に、焦る夫はなんとかしなければと、助産師&ナースに「痛がってます!なんとかしてください!!」といいに行く。
夫、かなりのパニクり具合に、見ていて私が冷静さを取り戻す。
冷静になっても痛みは当然変わらず。
痛みと頭の中で考えてる事が連動しない感じ。

この時点で私は薄々、「もしかしたらもうこのまま麻酔は効かないのかもしれない」と頭で思っている。
ひょっとすると痛みのままお産を迎えるのかも?っていう予感が既にしていました。
でも夫は「無痛分娩にするんだから痛いはずないじゃん!!!!という頭なので、麻酔が効いてないという事実に怒り心頭。

ナースと助産師が来て、麻酔がまんべんなく回る様に私のポジションを横向きにしたり、色々試みてみるも全く変わらず。
痛みは増す一方。
そのうち放置され始める。
(そして夫のパニック度も増す)


3時
『ドクターは4時に入ります。ドクターが到着したらすぐにいきみはじめます』と言われる。
あと1時間もーー?!とギョッとなる。
無理、無理、無理、もう無理、痛い、痛い、痛い、しか言葉が出てこない状態。
泣いたり叫んだりはさすがにもうすぐ40歳なので控えましたが、声が「うぐぐぐぐぐ」とか「ぐぬぬぬうええええ」とか出ちまう。北斗の拳みたいなヤツが。「アタタタタターーーー!」とかも、もちろん。

旦那はとにかく麻酔が効かないで苦しむ妻を前にどうにもできずに、とにかくやたらとぶつけどころなく怒っていて、無痛分娩のつもりだったから、「こんなの予定外!」な状況。
トラブルに弱いタイプという事が判明(←)

無痛分娩の予定で色々準備してきていたもので、お産は苦しむものという想定ではなかったということ。
それと特に普通分娩が一般的じゃないフランス夫にはとてもとても堪え難い状況だったみたい。
日本じゃ妊婦が苦しんで産むのは基本当たり前な感じだけどもね。


4時
もう本当に「今日のところは、一旦お産は止めて明日また。」とか、意味不明な事を思いはじめた頃、ドクター到着。
普段は「ふざけたサンタクロース」とか愛着を込めて思っていたけど、「おせーんだよこのクソサンタ!」ぐらいの気持ちになっている自分。怖い。
そして麻酔が効かない事を訴えるも、もうこのまま行くとか言われる。
先生来たらなんとかしてくれるのかと思ってたのに、まさかの自然分娩宣言。

予感はしてたけど、それでもなんか、先生来たらどうにかしてくれるんじゃないかと思ってたのに!!!
どうにもならないこの現実。
子宮口は全開。
もう麻酔とかなんとかしてる場合じゃないとか。


「POUSSER!! POUSSER!」(いきんでーいきんでー!)とかいきなり始まる。


麻酔が効いてないとはいえ、微妙にあちこち感覚があったりなかったり。
下の方は感覚が麻痺した状態で、とにかく腰から上、つまり陣痛を感じる部分は激痛なんだけど、オマタの辺りと足の辺りがなんだか感覚がない。
だからいきめと言われてもドコに力を入れたらいいのかよくわからない。

陣痛も、もうずっと同じ痛みで波が来てる様に私には感じられてて、どこが波なのかわからない。
Contractionが来たらPousser!とか言われても、や、ずっと痛いんだけど!!みたいな。

あと、「いきみたい感じする?」と聞かれたけれどそれもよくわからず。

とにかく分娩台で、先生と助産師の言われる様に、息を吸って、止めて、おへそを見る様にして、両手はバーを引っ張って、いきむ。
だけどいきみが下手な私、全然お産がすすまない。

その間中、私の枕元で手を握ったり、さすったり、エビアンスプレーをしてタオルで拭いたりしてくれてた旦那。

「Cherie!!! Pousses comme si tu fais un gros caca!!!!」
(シェリー、巨大なう○こをするみたいにふんばるんだ!!)

と、突然大声で真顔で変なアドバイスをする夫。
半年前に出産した義姉がそんな事を言ってたのを突然思い出したらしい。

う、う○こて!あんた、分娩室でう○こて!!
とか思ってたら、先生まで、

「Voilà c'est ça! Comme si tu fais un gros caca ma belle!!」
(そうそう、巨大なう○こをするみたいにふんばって!」
とか一緒に同調しだす。

う○こよ!う○こだ!と、皆に励まされいきむ。

本当に痛くて、何度も本気で中止!もう中止!!やめる!!とか思う。(←無理)

そのうち、あまりに私が苦しんでいるので、旦那も私を励まそうと、もう無我夢中で赤ん坊の進捗状態を見てるし。

つか、見てるし?

「頭!!頭でてきてる!!あとちょっとだよ!!」

とか言っちゃってる。
あれだけ「絶対おまた方面は見たくない」とか断言してたのに。
この、非日常の異様な状況とテンションに、完全におかしくなってしまった模様。

「見てるのか?赤子が出て来てるところを、見ちゃってるのか?」
お産しながらも頭のなかで「えーーーー!!」とか言ってる自分。
だけどもう痛いので一杯一杯で、頭が見えたという言葉はすごいやる気UPさせてくれて、だから頑張る。

渾身の力を込めて、全身で何かをひねりだす。
そう、ホントに何か自分の内側からひねり出す感じ。
腰はガクガクするし、割れそうに痛い。

その時先生がチョキン!とワタクシのペリネをカッチングしたのを確認。

あ、切られた!全然あっさり切られた!と頭の片隅で冷静に思ってる自分。
でももうむしろ出てこないなら切って!ドンドン切って!という心境になってる。

そして、先生が大きなトングみたいなものを手にしているのを確認。
ぬお!鉗子か?!鉗子つかうんかー?!

特に何も断りも無く、おもむろに鉗子をぐーりぐり投入される。
もう何がどうなってるのかもよくわからないけど、なんかもう下半身がもげそう!!とか思っていた時に、

「ほぎゃーー!ほぎゃーーー!」と泣き声を股の間に確認。

うわー、出た、なんか出た!!産まれた!!

泣き声を聞いた途端、もうこれで痛いの終わった事が嬉しすぎて、ウワー!と歓声を上げる。
よく、産まれた瞬間に痛さを忘れるとか言うけれど、正直全然忘れません。
痛いっす。痛いし、もう二度と嫌だし、産まれて感動!よりも痛いの終わって感動!!の方が大きい。
(※感想はもちろん個人差があります)

お腹の上に、へその緒で繋がったままポイと乗せられる。
旦那のおかしなテンションもMAXに達している。
ついでに振り切れすぎて、ナースに言われるがままに、はさみでへその緒カットまでしてるのを横目で確認。





10月18日、5時10分。
女の子、誕生。





感慨に耽る間も無く、後産の処理が続く。
助産師さんがお腹をモニモニしたり。
これがまたすごく痛い。
陣痛がまだ続いている様な痛み。

それからドクターが会陰縫合。
一方こちらは全然痛くない。
よく、経産婦からお産の経験の話を聞くと、おまた切るとか、その後麻酔もしないで縫うとか、産む事よりそっちの方がよっぽど怖かったのだけど、これはホント全然痛く無い。

会陰縫合している間に、助産師さんに、胎盤を見る事ができるか聞く。
じゃあ見れる様に綺麗にしてもってきますねーと、トレイに入れて胎盤をもって来てくれる。

「ここが、胎盤、ここが赤ちゃんが入っていた袋。」と、部位を一つ一つ説明してもらう。
ここでもまた、テンションがおかしくなっていた夫、一緒にじっくり胎盤を見てしまってるし。
(後に、肉屋の内蔵コーナーみたいだった…とか暗い顔して語る。後悔するなら見るなと。)

この辺、記憶が実に曖昧。
赤ちゃんがいつまで私の手元にいて、いつ助産師さんに手渡されて、いつ着替えをしたのかとか、サッパリ不明。
夫が体重を量ったりなんだかんだしてるのについて行ってたのはチラッと見えたけど…。

私は会陰縫合をする先生に、ひたすら
「ていうか、なんで?なんでですかね?なんで麻酔切れたんすかね?なんでですかね?」
と大股を開いたまま愚痴る。

先生も「麻酔は麻酔医がしてるからわからないけれど。硬膜外麻酔での出産はたまにこういう事もあるよ」とかそんな返事。(それすらも、なんか記憶が曖昧)


無痛分娩で産んだ友達の体験談もビデオも、全く自分とは縁のない物となりました。
ああ私もあんな風に、痛み知らずで穏やかに出産するもんだとばかり思ってた。
普通分娩で産む心構えでいたらもうちょっとなんか動揺せずにすんだのかもしれないけども、全く心の準備も予習もできていなすぎた。
本当、途中で全部止めて棄権したかった勢い。
もちろん無理だから産んだけども。

ドクターからは、
『日本じゃみんな麻酔無しで産むって聞いてたから、日本人だから行けるかと思ったのに、あははー』
『フランスで暮らして長いから、フランス女みたいになっちゃったんじゃないの?』とか言われるし。
や、でも、重ねて申し上げますが、私ホントに痛みには割と強い方なんですよ。
心の準備の問題だよね、これって…。
というか、『お産』ってホントにレベルが高すぎるよ。
そりゃそうだよね、人口1人、増やす作業なんだもの。
大変だ。ホント大変だ。


そんなこんな、2時間程分娩室で過ごして病室へ移動となりました。


随分長くなってしまったけれど、忘れないうちに記録しておきたいと思います。
とにかく産んだ後の記憶が、今思い出そうとしても「あれ?」って部分が多い。

やっぱり人を一人この世に押し出すって事は、すごい事だし、そうそう簡単にできるわけじゃないし、今回のお産は予定とちょっと違った部分もあって夫と共々慌てふためいたけれども、それでもここまでたどり着けた奇跡に感謝。

bebe待ちから始まって、今日まで、ああ本当にすごい経験をしたんだなあ。


ありがとう。ありがとう。旦那よ、家族よ、そして友達も、支えてくれたみんなみんなありがとう。
そして産まれてきてくれて、ありがとう、ムスメよ。


♥ About me

こぐまちゃん

Author:こぐまちゃん
モナコで妊娠〜出産
2013年10月18日、女の子が産まれました。
満一才までの妊婦時期〜育児の記録です。

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